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家の扉を開ければ上からお玉が落ちてきて俺の頭を直撃…頭を抑えて見上げれば酒の瓶を持った母親。
しゃっくりをしながら俺の体を見て酒を探す。
アルコール依存症なのだ…暴力も……でも俺は、『買ってきたから、落ち着いて、ご飯作るね。』
お母さんを支えながら散乱した廊下を歩き席に座らせた。
でも……バキッ!!『!!「本当!!ムカつく!!!あの人に似てる貴方に優しくされると惨めになるわ!!」
毎日殴られる訳じゃない…気分の浮き沈みが激しい、急に泣いたり笑ったり怒ったり。
一時間ぐらい蹴られ殴られをされるがやはり女の力ではそれほど痛くはない。
でもクウヤと喧嘩した跡の上は激痛が走った。
まさか喧嘩した日と重なるなんて……。
顔はさすがにバレるのを恐れるのか避けて体を集中的に………。
「はぁ…はぁ…はぁ…ぅ……シオン……ごめんなさい……ダメなお母さんで……ごめんね、ごめんね。」
痛みに耐えながら体を起こしてお母さんを抱き締めた。
『いいんだ、お母さんも辛いんだから。』
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