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しかし、当たり前ながら、
私が、「よんじゅう」に呪い殺されることはなかった。
ただ、「さんじゅう」の時と違っていたことは、
誕生日当日を迎えても尚、私の中のイライラが消えなかったこと。
そして、仕事に忙殺されることもない「よんじゅう」の私は、
素直に、母に呼び出されるまま彼女のマンションへ
久しぶりに出かけたことだった。
もちろん、当の母の誘いは私の誕生日祝い。
だが、まさか「思い出したくない日になっている」ともいえず、
この日の私は、母の元へと向かっていた。
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