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新しい母の住み家は、
以前に実家のあった場所より、少し横浜の中心から離れた所。
戦後、間もなくに開拓されたという住宅街。
そこは、どこか昔懐かしい下町の匂いが残った暖かみのある町。
ただ、小ぢんまりとしている分、家や人の密集度は高く、
母は「自分の年相応の運動量で事足りるのが、ありがたい」と言っているが、
のんびりとした別荘地での暮らしに慣れてしまった私には、
やはり、少々息の詰まる圧迫感は否めない。
しかも、言わずもがなな夏真っ盛り。
それどころか、梅雨が明けて以来というもの、
このままでは一気に水不足になるのではないかと思うほど
猛暑の晴天が続いている。
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