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部屋に入って、ゲームが散乱する現状を見て、だろうなと納得する。
なんと言っても、会社でもゲームの話しかしないから。
仕事に影響するのではと思うほど、ゲーム愛がスゴイ。
「で、話を聞こうか?」
「まぁ、とりあえず、ここにでも座ってくださいよ」
どこだよ。
座る場所なんてないじゃないか。
座れそうなところを探して、そこに落ち着いて倉松を見ればオチてる。
………はぁ?
説明する前に寝るか?普通…
「俺はどうすればいいんだよ…」
聞いても返ってくる言葉はないから、ただ虚しくなるだけ。
倉松も寝ていることだし、帰っていいか。
「りっひと~」
帰ろうと立ち上がろうとした瞬間。
こんな朝っぱらから元気なヒトが部屋に入ってくる。
なんだろ、倉松の周りってこんなヒトばっかなのか?
そういえばさっき、家族に誰か来るとか言ってたっけ?
確か……
「あ、キミがゆあ、さん?」
「誰?不法侵入?」
初対面だけれども、なぜかおもいっきり不審な目で見られて。
あれ?違ったのか?
まぁ、違っててもなんでも、別に誰でもいい。
俺には関係ないことだから。
「倉松の知人なんだけど、ここに来たらすぐにコイツ寝たんだよね」
「理人はホントに徹夜してたから、限界突破したんだね」
「…じゃあ、俺帰っていい?」
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