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言い切った倉松は、なぜそんなに偉そうなのか。
もしかしたら進展があるかもしれないのに。
「私が?理人と?ありえなさすぎて笑えてくるわ」
こっちはこっちで、なんか女王様っぽいし。
天見さんのキャラ統一って、言ってた意味がわかった。
コロコロとキャラが変わるから、話が全然頭に入ってこない。
まぁ、こんなわけのわからない話、全く入ってこなくていいんだけど。
「ではまず、一緒に暮らすというのはどうでしょう?」
「倉松、勝手に話を進めるな」
「なぜですか、このゲームの類はそれが王道なんですよ?」
会話、俺は会話がしたい。
「……わかった、やるわよ」
「え!?なんで!」
まさか、ここで折れると思ってなかった。
「考えてもみてください。延々と否定してても帰れないんですよ?」
「……あぁ、それはイヤかも」
そういうことなら、話だけ聞いて終わりでいいんだ。
まだ頭が回ってなかった。
「さすが桜花です!やっとやる気になってくれたんですね」
なってないと思う。
だって、彼女は限りなくうんざりした表情をしているから。
それを表情に出しても気にしないゆあって子、スゴイな。
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