simulation.3

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生活していく上での水とかお湯っていうのは平気なんだけど。 ちっちゃい水槽もムリなのに、飼えるわけがない。 「そっか、なんか違うんだ」 納得してくれたみたいでよかった。 これからも会うことはあるんだろうけど、わざわざ言うことでもないし。 それに、水族館なんてチョイス、弓愛ももう二度としないだろう。 ごめんなさい、水族館で働いてるヒト。 どうしてもムリなんです。 心の中でココで働いてるヒトに謝りながらレジに並ぶ。 さすがに真殿さんはレジまでついてこなかった。 「お待たせしました」 「じゃあ、次に行くか」 「次ってどこですか?」 聞けばシナリオなるモノを取り出して。 ソレを見て、動きをピタッと止める。 何を書いていたんだろう? 聞こうとしたらソレをグシャッと握り潰し、近くにチラチラ見え隠れする理人さんの元へと向かって。 何やら胸倉を掴んでますが。 まぁ、だいたいの想像はつく。 どうせロクなことじゃない。 っていうか、お腹空いた。 今もう夜だし。 「真殿さん、ほっといてご飯食べに行きましょうよ」 「あ、あぁ…そうだな」 「決められた通りにやる義理なんてないんですから、行きたいところ行きましょう」
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