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「あ、ホットください」
「かしこまりました」
「センパイ、近々パーティーとか行く予定ありませんか?」
天見さんが離れ、俺が席につくとほぼ同時。
倉松の意味のわからない質問が。
「あるわけないだろ、ただの一般市民なのに」
「つまらないですよ、センパイ」
……コイツにはいったい何が常識なんだろう。
普通に考えてわかることなのに、舌打ちつきってなんなんだよ。
「大丈夫よ、理人」
なぜか弓愛ちゃんは自信満々。
その自信はいったいどこから?
「パーティーはお金持ちの道楽。お金持ちに聞けばいいのよ」
「あんたのその偏見やめろっていつも言ってるでしょ」
「お金持ちが何言ってるの」
コーヒーを持って来てくれた天見さんとの会話が全く掴めない。
しかも、弓愛ちゃんのキャラがこの間と全然違うから、内容がほぼ入ってこないっていうか。
「桜花のウチ、お金持ちじゃない。パーティーくらいあるでしょ」
「ソレはウチの親であって、あたしには関係ないって何回言わせるんだ」
「……あのさ?話がよく見えないんだけど?」
誰かが口を挟まなければ、延々と続きそうな雰囲気。
え?天見さんって金持ちなのか?
カフェで働いてるのに?
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