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なんでこんな後輩なんだろう。
残念としか思えない。
「はっ！そういえば昨日重要なことに気がついたんです！」
店で騒ぐなよ。
同じテーブルだから他人のフリもできやしない。
「重要なことって？」
ぜったいロクなことじゃないから、煽らないでほしいな。
弓愛ちゃんの目も、倉松と同じでキラキラしてる。
ヤダな、ホント。
なんでこれまでと同じように、ただの会社のセンパイでいさせてくれなかったんだろう。
「それはですね、ヒロインにはたくさんの方から言い寄られるというイベントです」
「なんでそんなイベントあるんだ」
あまりにもわけのわからないセリフに、思わずつっこんでしまった。
イヤ、だって、おかしいだろ。
ゲームをやったことはないけど、どんなのかは少しだけ知ってる。
確かにアレは逆ハーレムそのものだと思うけど。
ソレを現実でやるのは、とことん難しいと思う。
「そして、誰がいいかを決めてその方と紆余曲折の末…」
男がさ、意味深にほくそ笑むのはやめようや。
ただ気持ち悪いだけだし。
「そうか、何か足りないと思ってたら、キャストが足りないのね」
だから、同意しないでくれ。
俺も天見さんも乗り気じゃないんだし。
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