simulation.4

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「感謝します!」 返事を聞いた瞬間、めちゃくちゃ嬉しそうな笑顔。 あと、ホッとしたようにも見える。 「桜花さん、私も行きたいわ」 「あー、そう言うと思ったから両親には言ってる。理人さんもどうぞ」 あれ? もしかして、これって俺の承諾の前に話まとめてた感じ? まぁ、それほど切羽詰まってたんだろうけど。 いいけどさ、別に。 あー、でも、不本意だけど、知ってるヤツがいるから気はラクか。 「ホントにごめんなさい。時間とかはまた連絡しますね」 ため息を1つついて席を立つ。 「それじゃ、ゆっくりしていってください。弓愛、仕事の邪魔しないでよね」 切り替え早いなぁ。 さっきまで泣きそうな顔してたのに、もうすでにいつもの表情。 天見さんらしいといえばそうだけど。 「大変です、着ていく服がありません」 「ぜひ買いに行きましょう」 弓愛ちゃんの言葉に立ち上がる倉松。 確かに俺も買いに行かなきゃないけど、今すぐ行かなくてもいいと思う。 止めないけど。 「センパイは行かないんですか?」 「俺はいい、コーヒーまだあるし」 一緒に行きたくないだけ。 それにホントにコーヒーは一口しか飲んでない。 2人から解放されてゆっくりと飲みたいんだよ。 「では、パーティで」
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