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素早く2人は出て行くけど、ちょっと待て。
せめて自分達の分は払って行けよ。
気づいた時にはもういなくて、明日倉松に請求しよう。
オゴる義理はないし。
迷惑しかかけられてないしな。
「あれ?弓愛達どうしました?」
「服買いに行ったよ」
「そうなんですか」
というか、休憩終わるの早くね?
10分くらいしか経ってないと思うけど。
「あ、ホントの休憩はまだです、前倒しで10分もらいました」
俺が不思議そうな顔をしていたことに気づいたんだろう。
わざわざ説明してくれた。
あれのために休憩前倒しとか、よほどイヤだったんだろうな。
「…あの2人、ちゃんと服選べるんですかね」
「そこは期待しない方がいいんじゃないかな」
「しないでおきます。真殿さんはどうしますか?こっちで用意もできますけど」
あの2人が完全にいない時、天見さんは案外穏やかなんだな。
この間は見え隠れしてたからイラついてたのかも。
「買わなくてもスーツで大丈夫ですけど」
「あー、天見さんに任せようかな。スーツもいろいろありすぎてわからないし」
「いいですよ」
快く引き受けてくれる天見さんは笑顔だ。
初めて見たかも。
「では早目に連絡しますね」
うん、でもなんかいろいろ心配だな。
ホント、いろいろと…
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