simulation.6

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「そういえば、あのパーティの日以来弓愛から連絡がないんですけど、真殿さんは理人さんからあります?」 何気なく言った言葉になぜかモヤッっとした。 なぜアイツのことを名前で呼ぶのかってことに。 そこに気づいて、どうしてそう思ったのかわからず少し困惑して。 「真殿さん?」 「あー、うん、今日急に呼び出されたよ」 「あ、そうなんですか。まぁ、あの2人が関わるとロクなことがないので、連絡がないのは喜ばしいことなんですけど」 うん、イヤ、今呼び出されたって俺言ったよな? そこはスルーなんだ。 ヤ、まぁ、別にいいと思うけど。 「また何か企んでました?」 「イヤ?そんな感じじゃなくて、あの日どうやって帰ったか記憶がなくて聞いてきた感じ」 弓愛ちゃんと何かあったっぽいというのは言ってもいいものか。 まぁ、隠す理由も義理もないから言ってもいいだろう。 「なんかさ、あったみたいだよ弓愛ちゃんと」 「あの2人にですか?泥酔までいかないと人間何するかわからないものですね」 どうしてか、その話をする天見さんは楽しそうで。 何か企んでいるのが天見さんの方に見える。 「何かあったにせよ、俺達には関係ないことだよ」 「そうですよ、今あたしこれが平和なんだって実感してます」 え、どんだけ昔から振り回されてるんだ。 なんか、かわいそうになってきたけど。
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