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「そういえば、あのパーティの日以来弓愛から連絡がないんですけど、真殿さんは理人さんからあります?」
何気なく言った言葉になぜかモヤッっとした。
なぜアイツのことを名前で呼ぶのかってことに。
そこに気づいて、どうしてそう思ったのかわからず少し困惑して。
「真殿さん?」
「あー、うん、今日急に呼び出されたよ」
「あ、そうなんですか。まぁ、あの2人が関わるとロクなことがないので、連絡がないのは喜ばしいことなんですけど」
うん、イヤ、今呼び出されたって俺言ったよな?
そこはスルーなんだ。
ヤ、まぁ、別にいいと思うけど。
「また何か企んでました?」
「イヤ?そんな感じじゃなくて、あの日どうやって帰ったか記憶がなくて聞いてきた感じ」
弓愛ちゃんと何かあったっぽいというのは言ってもいいものか。
まぁ、隠す理由も義理もないから言ってもいいだろう。
「なんかさ、あったみたいだよ弓愛ちゃんと」
「あの2人にですか?泥酔までいかないと人間何するかわからないものですね」
どうしてか、その話をする天見さんは楽しそうで。
何か企んでいるのが天見さんの方に見える。
「何かあったにせよ、俺達には関係ないことだよ」
「そうですよ、今あたしこれが平和なんだって実感してます」
え、どんだけ昔から振り回されてるんだ。
なんか、かわいそうになってきたけど。
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