last simulation

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……アイツら、いったいなんなんだ。 マジでヒトをなんだと思ってやがる。 「どうした?」 優しく頭を撫でてくるのは、2人の報告に驚きもしていなかった真殿さん。 「……なんか、嬉しそうですね」 「え、だって、これで解放されると思うと嬉しくならない?」 「まぁ、確かにそれは嬉しいことですけど……」 だけど、心からそれを嬉しく思えないのは…… 「弓愛に…」 「ん?」 「まさか弓愛に先を越されるなんて思いもしなかった!」 あたしの中にあるモヤモヤはまさにこれで。 イヤ、ホントに弓愛が結婚なんて一生ないと思ってたから。 「あー、確かにヒトに恋愛させて経緯を見ようとしてたヤツらだからね」 そこはなぜかウンウンと賛同してくれる。 「そう思うと倉松に越されたのムカつくな」 「そうでしょう?あの笑顔見ました?すっごいムカつくんです!」 「まぁまぁ、気持ちはわかるけど、ここはとりあえず抑えて」 落ち着いてなんかいられない! けど、だからと言ってあたしにそんな相手がいるわけじゃなく。 あー…虚しい… 結局あたしには恋愛なんて、所詮手の届かないモノ。 あの2人が恋愛をしてたとか、そういうことじゃないのはわかってる。 きっと、パーティの日の夜、帰ったあとでヤルことヤッちゃったんだろうけど。 考えることもしたくない。
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