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ハエタタキは…何処だ？
ああっ、何てことだ。黒いヤツが踏みつけてるではないか。
これではハエタタキを使えない。ハエタタキを取れば逃げてしまうしな。
なら新聞紙だな。
新聞紙は…あ、俺の尻の下だ。これは大チャンス。
ヤツに気付かれないよう新聞紙を俺の尻からそっと引き抜き丸めて、
抜き足
差し足
忍びあ………はぅあっ、
飛びやがった。
ビクビク、
はぁ、またビビってしまった。
これでは駄目じゃないか。
黒いヤツはどこへ……
お、カーテンに着陸してたか。
今度こそ、
抜き足
差し足
忍び足
いざ突撃！
バシバシバシッッ！
あの世へ逝ったか。
恐竜時代から変わらぬ姿で今も生き抜いてる黒いヤツよ、確かにお前には罪は無い。天国で安らかに黒光りさせながらカサカサしてくれ。
や、やったぞ。遂に黒いヤツを撃退した。
実は人生初だったりする。
これで告白に一歩近付いたかな？
イヤイヤ、まだまだだ。
次は……人見知りを克服せねば。
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