prologue

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港町 エルド 行商人達が行き交う、賑やかな港町だ。 この街の奥には大きな酒場がある。 しかしこれはただの町酒場ではない。 助けを求める者が依頼を出し 腕の立つものが依頼を受ける そう、ここは冒険者ギルドでもあるのだ。 入口に立て掛けられた看板には 白き聖杖亭 と書かれている。 一日中、人々が集うこの場所の門を潜れば、カウンターに立つ1人の男性が貴方に笑いかける。 白銀の長髪に東洋の衣服、全てを見透かすような赤く鋭い瞳。 そして何より目を引くのは、彼の頭部に生えた三角耳と背後に揺れる大ぶりの尻尾だ。 「ようこそ、白き聖杖亭へ」
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