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セシウスの王は西の国イグナシアスに幼い頃滞在していた時期がある。
その頃に現イグナシアスの王と信頼しあう関係になる。
セシウス王が帰還した後も、絶えず交流していた。同じく国を背負う者として。
セシウス王は困っていた。セシウス国の西の森に三年前から魔女が住みはじめた。魔女と言っても、悪きことをせねばそう問題にはしない。
人から頼られる魔女もいる。薬術に長けた魔女はどの国においても皆から好かれていたし、天を読める魔女は天災を予見して国を守ってもいた。
そういう魔女をかかえることは国にとって価値を上げるものであった。
しかし、そのような魔女は少ない。大半が悪き魔女なのである。
セシウス国に住み着いた魔女は最悪であった。
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