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「トン、トン、トン、トンって言うから、トン!のところで入ってね」
そう言って、柚が手拍子と声でリズムを取っていく。
しかし
「え?なに?どの"トン"? どの"トン"なのー??ずっと"トン"じゃないー!!」
カシタは狼狽えるばかり。
「大丈夫だよ、どれとっても入れるから」
永倉の言葉を信じて、カシタは縄を目で追いながら、頷くようにリズムをとって足を出した。
……………。
「いーーーーったぁぁぁぁいーーー!!!!!」
再び絡まる縄。
「ぶははははは!!また見事に絡まったなぁ」
「もう諦めた方がいいんじゃないですか?」
「わぁ、これ解くの大変だよー」
永倉に笑われ、沖田に溜息をつかれ、藤堂からは小さなクレーム。
さらに
「あははははは。入ったら跳ばないとダメじゃん!カシタン、せっかく入ったのに跳ばないって!!!」
柚は大笑いしながらカシタに近づいた。
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