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「ぅわっ!おい、押すんじゃ「じゃあ、あとは煮るなり焼くなりお好きにどうぞー!!!」
柚に習うように皆一斉に走り出した。
ドタバタと稽古場からすごい勢いで去って行く一同。
「なんだ、あいつら…。で、お前はだr………てめぇ、カシタじゃねぇかぁぁぁ!!!!!」
柚たちの行動に驚きながらも、土方は縄で縛られた体を起こして顔を覗いた。
「あぁん、土方さんに抱きしめられてる~!」
顔を赤らめたカシタが不気味な言葉を吐く。
土方は思いっきりその体を投げ捨て
「や、矢野ー!!縄解いて回収しとけー!いや、縄つけたまま転がしとけー!!!」
と叫んだ。
「あぁ~ん!土方さんの近くに転がして~!」
「吊るすぞ、てめぇ!!」
「やん。縛られるのも良いわぁ」
「……矢野…、今すぐ解け。すぐにだ!」
土方は逃げるように稽古場を後にした。
「クソ野郎ども。ただじゃおかねぇ。」
足を鳴らして廊下を進む。
「誰の事ですか?」
「あ"?そんなのうちの馬鹿たちに決まってんだろ?」
「馬鹿たち?」
「柚、総司に三馬鹿。こいつらが集まると余計な事ばかりしやがる………ん?」
「やだなぁ、そんなぁ、照れるじゃないですかぁ!」
「柚っ!!!貴様!」
まさかの待ち伏せに目を見開いた。
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