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「土方さん、あの棚に、お饅頭があったじゃないですかぁ。
あれ、皆でわけると足りないんですよね」
「…………。」
なんの話だ?と首をかしげる。
「ほら、土方さんの部屋の棚に」
「は?お前なんで知って……」
そこでフト思い悩む。
柚が知っていると言う事は、完璧に沖田も知っている。
さらに「皆」のフレーズで、粗方皆にバレてるという事なのだ。
「……で?本題は?」
目を細めて聞く。
「お饅頭買って来ます!!」
満面の笑みで言われた言葉に、拍子抜けする。
「は?…ぁ、ああ。行ってこいよ」
「はい!なので。…はい!!」
はいっと出された手には、何もない。
「……………なんだ」
「ほ?何って。 足りないのは土方さんのせいなので、足りない分のお支払いをお願いします」
「………………」
「ひゅん!って行って帰ってきますから!まっかせといて下さい!!」
「…………饅頭は元々誰のものだ?」
「土方さんのです!でも足りないので、仕方ないですよねー」
「………………何故お前らに食べられなきゃいけないんだ?」
「えっ……………お腹が空いたからです」
「ぶぁっっかやろーーーーがぁぁ!!!!」
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