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僕はコーヒーを淹れながら昨日のことを思い出していた。
そう、事の起こりは昨日の帰り道。綾瀬が言い出したんだ。
「ねぇ、大ちゃん。僕ね、コーヒーが飲みたいな」
「ん?どこか寄ってく?」
「ううん、今じゃなくてね、学校でお弁当食べた後に飲みたいの」
「じゃあ、明日は学校に行く前にコンビニで缶コーヒーでも買ってくか」
「僕、缶コーヒーは好きじゃないんだよね」
「そうだね。でもお昼まで鞄に入れておくなら缶コーヒーがいいいかなって思ったんだけど」
「缶コーヒーもペットボトルも紙パックも嫌。インスタントも嫌。ドリップして? 」
って言いながら、可愛らしい顔をコテンと傾けて僕の顔を横目で見上げてきたんだ。
はぁ~~
コーヒーが落ちるのを待ちながら思わずため息を吐いた。
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