180人が本棚に入れています
本棚に追加
なんてことを考えている間にコーヒーができたようだ。
サーバーに二人分のコーヒーができたところでドリッパーを外す。まだドリッパーにはお湯が残ってるから予備のコップの上に載せる。
サーバーを回して味を均等にして出来上がりだ。
手前味噌かもしれないが、美味しそうなコーヒーだ。うん、いい香り。
カップの中のお湯も水筒に捨て、サーバーからコーヒーを入れる。
そろそろ戻ってくるかなぁ。
まぁ、戻ってこなかったら僕が飲もう。
と、その時
バタバタって足音がしたかと思ったら、ガラガラって凄い勢いで視聴覚室の扉が開けられた。
「大ちゃん!!」
「お帰り、綾瀬」
「お帰りじゃないよ!!なんで教室に戻ってこないの?僕を一人にするの?」
「んー?綾瀬がきっとここに戻ってくると思って待ってたよ。
ほら、ちょうどコーヒーもできたよ?ミルクとお砂糖入れるでしょ?ミルク入れると少し冷めると思うから、綾瀬も飲みやすいと思うよ」
僕はそう言いながらお砂糖とミルクをたっぷりコーヒーに入れた。
綾瀬はね、甘いのが大好きなんだ。
最初のコメントを投稿しよう!