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ーーゴウッ!!
開けたヘリコプターのドアからは
すごい勢いで風が入ってくる。
そこから片手を出し
「今、飛び降りれば大丈夫だ」
手のひらに当たる風向きに注意を向けながら
黄道が平然と続ける。「運が良ければうちの敷地内に降りられるだろう…たぶん…」
「運が良ければ?!」
「う、運が悪かったらどうなるんですかっ?!」
拓真と龍之介がうるさい風の中で怒鳴っている。
「その場合は風に流された挙句、道路や建物の屋根の上。又は近くの川や海に落ちて…まあ、生きていれば警察に事情を聞かれるだろう…だが、運が悪けりゃ…」
「う、運が悪けりゃ…?!」
「またそのパターン?!」
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