『 美沙の災難 』

15/17
前へ
/1428ページ
次へ
「親切につけてやる必要はないぞ。こいつは落ちた方がいい」 未だ ラジコンを腕にうなだれている自衛隊員。…と 「しっかりドアまで歩けよ」 美沙の背を押すもうひとりの自衛隊員。 「ちょっと待ってよっ!!」 「ほれ、ロープ」 渡されたロープの端を握り 「警部、これのどこを体に結ぶんですかっ?!」 真剣な顔の美沙の横を 「小湊さん、俺ら行くんで!!」 「じゃあね!!」 「…えっ?!」 いつの間にか 拓真たちもパラシュートを装着し終えていて。 ふたりは手を振りながら 「うっ、うそぉぉぉっっ?!」 飛び降りた。
/1428ページ

最初のコメントを投稿しよう!

479人が本棚に入れています
本棚に追加