『 美沙の災難 』

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「だ…だってまだロープを繋いでないし…?!」 「そんな暇あるか?」 「それに、これの使い方もわからない?!」 美沙は両手を広げて 訴えた。「いったいどうすれば?!」 「大丈夫! ロープ持ったまま飛び降りて!!」 圭一郎が美沙をヘリコプターの ドアの近くに連れて行く。 「で、でもっ!!」 「端っこは、ボクにしっかりと結わえとくから!!」 「警部!!」 「警視監だ。すぐに追いかける!」 「ほら、小湊さん!!」 「じゃあな、思い切り飛び降りろ!」 ふたりに急かされ 美沙は目を瞑ったまま 「えいっ!!」 そこから飛び降りた。
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