『 夏の夕焼け 』

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「…魔物なんか…棲んでいないよ……」 二階の窓に頬杖を付いて 碧い瞳と黒い瞳が その様子を眺めている。 「聞いていますか? 圭一郎くん」 ーーコン、コン… 目の前のホワイトボードを ひとりの男性がノックをするように軽く鳴らした。 「聞いてますよ。先生」 視線を 目の前の男性に移し 圭一郎は微笑んだ。
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