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「先生。勉強は終わりですか?」
リビングに降りてきたふたりに
リアが声をかける。
「はい。今日の課題は終わったので。そう、警視監にも報告しておいてください」
「わかりました。ちょうどお茶の用意もできているので。どうぞ召し上がってください」
「ご馳走になります」
先生と言われた男性は
ソファに腰をかけた。「しかし……圭一郎くんは本当に優秀ですね。既に中学生までの知識があります。僕もこれまで多くの生徒さんを受け持ってきたつもりですが。こんなに覚えの速い子は初めてですよ」
「それを聞いたら、黄道も喜びます」
圭一郎は大窓からテラスに出ようと
ふたりの横を通って行く。
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