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今から二千年ほど昔、一人の少年がいた。その少年の名前はカイラ。見た目はどこにでもいそうだが、皆、彼の目を見た瞬間、恐れるあまり身を引くのだった。
彼の目は、人には決して表われない色をしていた。彼の右目は赤、左目は青というありえない色をしていた。
あと、彼にはもうひとつ、人にはないものがあった。
彼は、死ななかった。体が17歳を過ぎても成長せず、ケガをしてもしばらくすればもとに戻るというありえない体質だった。
しかし50年後、彼は自分の魂を燃やした。周りの人間が年月が経つごとに居なくなっていったことが悲しくて、つらくて、寂しかったから。体が死なない代わりに自分の魂を燃やすことで、カイラという人生を終えたかったから・・・
しかし、体は眠っている状態で生き続けた。主となる者が再び表われるその日まで・・・
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