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私がこの世に生まれて
初めて口に入れた食べ物のが何かなんて
ましてや、どんな味だったかなんて覚えてはいません
はじめて、美味しいと思った食べ物でさえ覚えて無いのですから
それは、仕方の無いことなのでしょう
ただ
はじめて、不味いと思い
舌が拒絶して
吐き出してしまった
母親の料理は鮮明に覚えています
ひねくれた性格は
生まれながらにして存在していたと言うことなのでしょう
そして
吐き出した後に必ず舌を洗うために飲んでいた
水が私には欠かせないものになっていました
安心できる味が
美味だとゆうのなら
私が一番美味しいと思える味は
無色透明でどこにでもあるような
コップいっぱいにそそがれた水です
自分自身も溶けて無色透明になりたいと思えるような。
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