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かりんは来た道を戻ります。お母さんが怒っているんじゃないかと思うと、歩く速さがゆっくりになります。
「かりん!!」
いつの間にか、家の近くに来ていました。
家の前で待っていたお母さんはかりんを見つけて駆け寄ってきます。かりんは怖くなって肩が小さくなりました。
「どこ行ってたの!? 凄く心配したのよ!」
「ごめんなさい……」
「本当に心配したのよ、わかってるの?」
お母さんはかりんを抱き締めました。
かりんは驚きました。なぜなら、お母さんはとても震えていたからです。
「ごめんなさい、ごめんな、……うわわあああああああああああああああん!」
かりんは大声で泣きました。本当は一人ぼっちで寂しくて怖かったのです。
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