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   結構、今日という日を待ち望んでたかもしれない。 それは、今日が俺の誕生日だからという事よりは……誕生日だから俺の恋人である鈴木先輩に、言う事を聞いて貰えるかもしれない。 そんな期待から、待ち望んでいたと言う方が正しい気がする。 3月14日。 それが俺の誕生日だ。 そう、この日の為に俺は、親を1泊2日の旅行に行く様に仕向けた。 そして、先輩には耳にタコが出来るほど、この日が俺の誕生日だと何度も言った。 だから、先輩はきっと……俺の為にプレゼントなんかを用意してくれてる筈だ。 けど、俺はプレゼントが欲しい訳ではない。 だから、誕生日だといってる時に、プレゼントはいらないって言おうと思ったけど、それではあまりにも期待しすぎな気がして、あえて言わなかった。 俺が誕生日に欲しいのはプレゼントでは無く、先輩にお願いを一つ、聞いて欲しいだけなんだ……。 ――ピンポーン き、来たっ! 先輩だっ!! 「は、はいっ!!」 返事をして、勢いよくドアを開ける。 「あ、オレ……」 するとドアの前にはやはり、愛しの先輩が立って居た。
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