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「先輩! 来てくれたんですね~♪」
「あぁ。お前があまりにもしつこいから、仕方なくだ」
「そ、そんな~。酷いですよ、先輩……」
「うるさいなっ! 来てやっただけでも、有難く思えよ!」
「は、はい……」
こんな風に、先輩はツレない人だ。
一応付き合ってるんだよ? 俺達……なのに、いつもこんな感じだ。
けど、そんな所がいいんだ……なんて、俺も思ってるし。
でもでも!
今日だけは、先輩……アレをしてもらいますからね!!
「先輩、ビールとか、ありますけど?」
その為にはまず、ご機嫌を取らなければ。
「はあ? いらねぇ」
「な、何でですかー!」
「お前ねぇ……この時間で酒をすすめるって、どんな頭してんの? まだ、5時じゃねーか」
ご機嫌を取ろうとしただけなのに、また怒られてしまった。
俺って、情けない……。
「す、すみません……」
とりあえず、これ以上先輩を怒らせない様に謝る。
「別に、いいけどさ~。ま、確かに喉は渇いてるから……そうだな、水でもちょーだい」
「は、はいっ!」
何か妖艶な笑顔を俺に向けてきて、先輩が手を差し出してきた。
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