第1章

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軽井沢バス事故の対応として、国交省は11月に新しい規約を施行する。 内容は噂ではあるが、運行管理者の増員や、事故を起こして会社の運行管理者の資格停止もあるという。 また、大型バスの運転手になるには、講習を義務付けるらしいが、現在中・小型を運動している運転手は、全員がその対照になるという。 とすると、俺も対照に入るのだが、これが一律という事になると、それまでの経験は無になるのだから、これには多少の異議がある。 ここまでは本題では無い。 観光バスの、経年使用制限が決まりそうだというのが本題の一部だ。 製造から12年までが、車検の習得制限になるかも知れない。 古いバスを使わせないのは、確かに必要だとは思うのだが、これも例外が無いとなると、ここでも不公平が生じるのだ。 俺が乗っているバスは、MGというバスで、三菱フソウ製の、既に道交法で中型免許が出来た時点で、製造中止になっている。 鉄は錆びるから、確かに構造上も安全性は低下する。 今の会社は、数十万円をかけて補強した。 だが、そんな補強はしない会社もある。 一律という事は、こんな会社間の努力の有無を反映しないという事だ。 鉄は錆びるから、強度が落ちる。 なら、新しい鉄を取り換える事で、強度は維持出来なければおかしい。 以前、三菱フソウが車台番号付きのダイレクトメールを送っていると書いた。 そのダイレクトメールには、国交省のメッセージも入っている。 点検の以来とは言うものの、国交省の車検に受からない可能性のメッセージ入りダイレクトメールだとすると、受け取った方は半強制と受け取るはずだ。 ところが、部品代は取らないという事なんだが、作業手数料は取るというのだ。 東京の大手の電鉄系K社が見積りを取ったところ、2百万円だったから直したという。 だが、実際の請求は4百万円以上。 直さなければ、万が一の時にバス会社だけが責任を負わされるのに、リコールでは無くて任意だと言い、修理代は見積りの倍も請求する。 そして、そこまでしても、一律経年経過で使用させない。 これではメーカーだけが得をするだけではないのか? これは、安全性確保に名を借りた暴挙だと思う。 雪国と雪国以外では、錆びる状況も違う。 雪国は融雪剤として塩カリをまくから、雪国ではその塩分の付着で錆びるのも早い。 各会社の安全性確保の努力も違う。 この不公平は見逃して良いのか?
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