午前０時、私は君の腕の中。

１夜

──朝６時。

ベッドから起き上がって、次に向かうのはお風呂。

シャワーを浴びて、洗面所に出て髪を丁寧にブローしたら準備完了。

学校がある日の私の日課。

洗面所から出た私はそのまま静まり返ったリビングに入る。

そこはシーンとした空間。

壁に掛けてある時計の秒針の音だけがカチカチとやけに耳に響く。

「おはよう……」

そう言っても返してくれる人なんていないけど。

フッと自嘲的な笑いを漏らして隣にある自分の部屋に戻るとスクールバッグを持った。

──６時30分。
よし、ちょうどいい時間。

そのまま玄関ではなくて私が開けたのはベランダへと続く窓。