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因みに今日は、ホームルーム後に職員室へ向かう紅咲の姿を見つけ、これはチャンスだと急いで後を追ったのだが、やはり声をかける前に定霜に見つかり追い払われてしまった。
「紅咲さんが一人になるとこって何処だろ……」
吹夜は少し考えた素振りをして、
「……トイレじゃないか?」
「さすがにそこまでは追えないかな……」
ともかく、本人と話せないのでは勧誘も何もあったものではない。
まずは定霜の目を盗み、紅咲と直接接触するのが先決だと、このめは本日何度目かもわからない重い息を吐き出した。
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