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粘度の高いニチャニチャとした音。
そのリズムに乗せられたように婦人の腰が大きくくねり、意識がバターナイフの動きに拐われ興奮した内部に圧が掛った。
グポッと押し出される果実。
グレイはそれと肉芽を潰しながら混ぜ合わせる。
婦人はその刺激に唇を噛み、目を閉じた。
堪えられぬ快楽。
熱でチーズがトロリととろけだす。
柔らかく為りすぎたクリームがバターナイフの感触を直に感じさせてしまっていた。
「ああ…っ…いっ…気持ちいっいっ…んあっ…ああっ…」
婦人の乱れた呼吸に合わせて頭上のナイフがグラグラと揺れる。
グレイはその様子を眺め、婦人をジラすように肉芽の尖端を攻めては内部にグッとバターナイフを押し込んだ。
ゆっくりとした動きで何度もそれを繰り返され婦人は我慢できず大きく躰をのけ反らせた。
「……!っ」
ガタっと縛り付けられたツールが動き落ちてきたナイフの先に婦人は顔を背ける間もなく息を飲んだ。
「…どうです? とても甘い香りですよ…」
「…っ………」
渇いた婦人の喉がゴクリと鳴る…
落ちてきた筈のナイフ。
それをいつの間にか手にし、グレイは硬直したままの婦人を覗き微笑した。
バターナイフを婦人の鼻に寄せると唇に塗り付ける。
そしてグレイはそのまま婦人に激しく唇を重ねた…
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