301人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
叶多から箱を取りあげて脇に置くと、いきなり戒斗は襲ってきた。
戒斗は乱暴にさえ思えるほど頭の後ろをつかみ、叶多の口を舌で抉じ開けた。
戒斗が飲んだワインの味が口のなかに広がる。
息苦しくなり始めたとき、戒斗はやっとくちびるを離した。
何が理由で気分を害したのか、戒斗の瞳が不穏に叶多を見据え、背中にまわった手がワンピースのファスナーにかかる。
「戒斗?」
「真理に触らせたな」
「え?」
「化粧」
「……。き、今日はあたしの誕生日なんだけどっ!」
「だから、気分よく、きれいにしてやる」
戒斗は止めようとする叶多の手を避けながら、ワンピースを剥ぐように床に落とした。
胸もとに手を滑りこませて戒斗はふくらんだ素肌をつかむ。
最初のコメントを投稿しよう!