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「入ってればいい。それとも見てるか?」
戒斗はジャケットを脱ぎながら挑発した眼差しを向け、のどもとに手をやってネクタイを緩めた。
叶多は急いでフラワーバスのなかに逃げる。
戒斗の忍び笑いが聞こえた。
「いつになったら慣れるんだ? まあ、説得しなくてすむようになっただけでも進歩したんだろうけど」
そう言われて叶多はハッと思いだした。
本当に欲しいプレゼント。
窓の外を眺めていた叶多は戒斗が入ってきたと同時に振り向いた。
「戒斗、今日は――ぁっ!」
完全に振り向いてしまうまえに背後からぴたりと抱き寄せられた。
左手が右の胸をつかんで、右手が脚の間を襲った。それだけで戒斗は簡単に叶多を逃げられなくする。
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