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叶多の躰はすぐに反応してふるえだす。
襲うのも、脱力した躰を支えるのも戒斗で、叶多は快楽を防ぎようがない。
叶多は戒斗が繰りだす一定のリズムに弱い。
そのリズムに合わせた歌のように叶多の声が溢れだした。
あっという間に我慢できなくなって、躰が欲張るままに任せた。
イキついて、それでも戒斗は止まることさえなくさきへと進んだ。
「戒……斗、待って……」
「だめだ」
身ぶるいしながら苦しさを訴えているというのに、戒斗はひと言で懇願を退けた。
つらい。怖い。
そうつぶやきながらも、それとは区別のつかない快楽が叶多を襲う。
それは自分の体内で起きていることに違いなく、逆らう気持ちを簡単に飛び越え、セーヴする気力さえ奪ってしまうのだ。
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