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Candied Poison Naughty Bathtime
ダイニングテーブルの上に並べたケーキは、叶多が一個を食べているうちに次々と減っていく。
三口サイズ、あるいは男なら一口でいけるかもしれないケーキとはいえ、男二人の口に次々に投入されていくのを叶多は唖然と見守った。
「頼、ちょっとは遠慮してよ。今日は戒斗の誕生日なんだから……」
「いいじゃんか。和菓子屋の末裔だ。嗜好品は甘いものに限る」
そう言いつつ、頼はまた一つモンブランケーキを取りあげた。
「そうそう。男だからって甘いもの苦手とは限らないんだから。美味しいわぁ」
正確に言うと、男二人ではなく、男一人に中性一人だ。
真理奈は頼に賛同して、遠慮なく残り少ないケーキに手を伸ばした。
「おれは一個で充分だ。さっさと食って退散してくれ」
戒斗は椅子の背に寄りかかってうんざりしてふたりを見ている。
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