プロローグ

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私、東雲 百合は漫画やらアニメやらで言えばちょっとだけ現れるモブか背景として出てくるモブかのどちらかの人間だ。 人気者というわけでもなくだからといって虐めを受けている訳ではない。 容姿も普通勉強も運動も平凡平凡超平凡。 決してぼっちというわけでもなく、そこそこ仲の良い友達とそこそこな人生を歩んでいた。 そんな私だが少し、否、かなりスマートフォンが好きだ。 スマートフォンを起動させ、触れないと1日が始まったとは言えず授業中も、どんな時だって必ず私の手の届くところにいた。 スマートフォンこそ私の全て。 私の存在意義と言っても過言ではない。 事実、スマートフォンが壊れてあまりのショックに私は死亡してしまったのだから。 死因がスマートフォンって、おかしいと思う。 でもスマートフォンには罪はないんだから。 「いや、そんな問題ではないと思う」 そんな真面目にツッコまないでくださいよ、神様。 「まずどこからツッコめばいいのか分からないくらい異論ありまくりだよ」 と、目の前で冷静にツッコミ役をしてくれる神様は私の死因が面白くて思わず拾ってしまったとか。 私って凄く幸運だね(棒)
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