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「いい加減にせんか、女ども。泉実を困らせるな。」
カウンターの奥の席でうんざりしていたミハイさんが、助け船を出してくれたが。
話のもっと最初の方で、意見をしたミハイさんを華原さんが実力行使で黙らせてからずっと、ミハイさんの言葉はスルーされている。
今回もそうらしく。
「もちろん、全員仮装が条件よね！」
「ハロウィンパーティーですもんね！」
だから！
だからな！？
人外の皆さんが、仮装してどうするってんだ！
そこ、一番突っ込みたいんだが！
「お化けやゾンビは可愛くないからー・・・人魚になっちゃおうかな。」
魚はあなたにとって食事です、珠美さん。
「普段できない格好がいいわよねえ・・・天使かしら！」
吸血鬼が何をどう考えようとしているのか、思考がまったく理解できない。
とにもかくにも。
この夜の珠美さんと華原さんの常軌を逸した冗談なのか本気なのかわからない会話は。
実現の方向で、動き出してしまった。
だからな！？
ここは俺の店！店主は俺！！
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