小林マイケル

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几帳面な僕は、何もかも完璧にやろうとして失敗すると自己否定的な考えにとらわれることが増えた。 そして、いつも上司や先輩の顔色を窺い、神経を酷使していた。楽しいことなど何一つなかった。 社内で仲良く出来る人がいなかったからだ。 僕は生まれつきのハーフの外見が邪魔をしていると感じた。 決して僕は不細工ではない。どちらかというとむしろ、モテる方だ。社内の女性には人気がある。 しかし、それが男性社員から反感をかってしまっていた。 どうも僕は、気取っていて、自分がハンサムだと思い込んでいて、それを鼻にかけているという風に思われているらしかった。
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