第3話

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―――シュッ!!!!! ―――ドスッ!!!!! し―――ん………。 会場が静まった...と、思ったその時。 『……………う』 『………お母様!!!!』 『……………』 アリスを庇ったマリアの胸に...ナイフが突き刺さっていた!! 『誰か…!!お母様を!!お母様を助けて!!』 マリアは、アリスの手をガシッと握った。 その手は段々と冷たくなってきた…。 『…アリス』 『お…お母様…何で―――』 『こんな事で 私がした事…許されるとは思わないわ…けれど…貴女の事…守りたかったの―― 』 『………』 『困った時は…独りで抱え込まず…皆に頼りなさい。良いですね?』 『………はい』 マリアは、リックを見た。 『リック王子。娘を…アリスの事を…よろしくお願いします…』 『…分かりました』 …アリス…愛してる。 『…お…母…さ…ま?』 リックは、アリスを抱き締めた……。 『駄目だ…もう…息がない…』 いや…逝かないで…!! 私を独りにしないで…!! 『…お母様ぁぁぁ―――!!!!』 会場内に、アリスの泣き声が響いた……。
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