夏の陽の詩(なつのひのか)
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夏。 辞書で引けば、『四季の第二番目。六月から八月まで』と、たった二文だけ。 でもその季節には、言葉以上の出逢いと楽しさと、ほんのちょっぴり、とても嬉しいできごとがあった。 *** 朝、目を覚ますと、どこからか、犬の鳴く声がした。 まだ少し眠たかったけど、無理して体を起こした。 「おはよう」 息を殺してリビングに向かうと、そこには誰も居ない。
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