2話 穏やかそうな村

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「いらっしゃいませ。 おひとりさま一泊、6000ゼンとなります」 受付嬢はそう告げ、その胸元のプレートは "泊まる" "泊まらない" と変わっていた。 6000ゼン。 1つしかミッションをクリアしていない私は、持ってすらいない金額だ。 「高いな」 キャバ嬢が泊まらないのプレートに触れた瞬間、受付嬢が顔をしかめた。 「やめられるんですか? ならばお気をつけて。 森に囲まれたこの村には、夜になるとモンスターがやってくるんです。 レンガ造りの家の中には入ってきませんが、もし野宿するなんてことになれば、命がどうなるか分かりませんよ?」 1つのフレーズが気になってしまう。 "モンスター" そう受付嬢は口にした。 このミッションの真意を理解できた気がした。 今晩、モンスターの襲撃から生き延びること。 それこそが、このステージに隠された真のミッションだったのだ。
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