第1章-最終話 1つ目のゴール

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フードから覗くジャバラの目が、私を見つめる。 「君ははじまりの大陸を進む中で、凛々しくなった。 双六をクリアした時の願いが決まったからだろうね。 目標が定まった人間は強い。 迷いがなくなってしまうからね。 くふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。 あと君は歩くだけだ。 歩くだけの道も決して平坦ではない。 でも、君はゴールを見つけた。 少なくとも、もう迷う必要は無い。 くふふふふふふふふふ」 ジャバラの奥に銀の扉が1つ現れていた。 「分かると思うけど、この銀の扉を進むと次の大陸にたどりつく。 おめでとう、君ははじまりの大陸をクリアした。 それは、決してゴールではない。 でも、ゴールするためには必ず突破せねばらない試練ではある。 くふふふふふふふふふふふふ。 まずは祝おう、その試練を突破したことをね」 私はジャバラの隣を歩いた。 そして、その先にある扉を開いた。 開いた先は、真っ暗闇だった。 そこに踏み入れる前に、私は少しだけ足を止めた。 はじまりの大陸で、いろいろあった。 たくさんの人間に会えた。 敵だったもの、仲間だったもの、親友だったもの、そして、私が地獄に落としてしまったもの。 たくさんの人間がいた。 全部、持って行こう。
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