3話 一晩過ごすために

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モンスターの襲撃から生き延びる方法は、簡単に分けて2つだろう。 方法1、この宿屋、もしくは他の家に泊めてもらう。 方法2、モンスターの襲撃から逃げ切る。 その2つだ。 「別れてこの村を探索しよう。 なにかあるかもしれないからね」 のっぽサラリーマンがそう口にした。 「分かった」 私はそう口にして、その宿屋からさっさと外に出た。 宿屋の外に、ぞくぞくと人間が出てくる。 しかし、このミッションは仲良くみんなで6000ゼンを手に入れる。 そんな生易しいものではなさそうだ。 なんとなくだが、私はそう感じる。 私は単独で、道具屋という看板のつるされた家に入った。 「いらっしゃい。 なんか買うかい? それとも売るかい?」 入った瞬間、ひげ面の店主がそう告げた。 この店では、四方八方に様々な道具が値段付きで置いてある。 私はそれを眺めてみた。 動物の骨製ナイフ:800ゼン 安い盾:500ゼン 松明:300ゼン 腰かけカバン:200ゼン その他、多種多様な便利そうな道具が置かれている。 店主の前にもお馴染みのプレートが現れている。 "アイテムを買う" "アイテムを売る" 私はアイテムを売るを選択した。 「何を売るんだ? 売るアイテムをテーブルに置いてくれ」 店主と私の間に、横長のテーブルが置いてある。 真っ黒なテーブルに、なんとなく手元の銃を置いてみた。 「なんだそりゃ? そんなものに金なんかだせるわけないだろうが」 私は理解した。 売れる物には決まりがあるのだろう。 その売れる物を集めてこの場所に持ってくる。 それも、このミッションをクリアする1つの方法となりそうだ。
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