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「やめてください」
黒猫は周平の身体を掴み貴明から離れさせた。
貴明は立ち上がり「周平、お前の顔を見たくないから俺の前に現れないでくれ」と言って貴明は周平から顔をそらした。
「…ゴメン…」
周平が謝ると黒猫は手を離し周平を解放した。
「……」
無言のまま周平は貴明達から離れていった。
貴明は黒猫に近づき「助けてくれてありがとう」と言った。
「襲われている人がいたら助ける、当たり前のことですから」
お腹がなり黒猫は頬を赤らめた。
貴明はクスッと笑い「食事を作りますから俺の家に来ませんか?」と言った。
黒猫は頬を赤らめたまま「すみません」と言った。
その後、黒猫は貴明と共に夜道を歩き貴明の家に向かった。
ー貴明の家ー
鍵をあけドアを開くと黒猫を招き入れ貴明はドアを閉め靴を脱ぐと上がった。
「どうぞ」
「……」
なかなか上がらない黒猫に貴明は問いかけた。
「なぜ上がらないんですか?」
「裸足だから汚れますよ…」
「あぁ、そっか…ちょと待ってて」
貴明は浴室の洗面台に行きかごの中から2枚、タオルを出し1枚は水で濡らしもう1枚はそのままで玄関に向かった。
「先に濡れタオルで拭いてください」
貴明は黒猫に濡れタオルを差し出した。
「ありがとうございます」
黒猫は濡れタオルを受け取り座ると両足を拭き始めた。
「はい、乾いたタオル」
乾いたタオルを差し出した。
「すみません」
黒猫は濡れタオルを貴明に渡し乾いたタオルを受け取り両足を拭いた。
その後、黒猫は床に両足をつけながら立ち上がった。
「ありがとう」
乾いたタオルを貴明に渡した。
「リビングのソファーに座って待ってて」
「はい」
「食べ物で好き嫌いある?」
「別にありません」
「わかりました」
貴明は浴室の洗面台とキッチンに向かい黒猫はリビングに行きソファーに座った。
ーキッチンー
貴明は冷蔵庫の中を覗いた。
「何がいいかな…ベーコンとキャベツの炒飯でいいか」
冷蔵庫からベーコンとキャベツを取り出すと冷蔵庫のドアを閉めまな板の上にベーコンとキャベツを置き包丁で切り始めた。
そしてベーコンとキャベツをフライパンで炒めその後、ご飯を入れると炒飯を作った。
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