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「ん?あ、ごめん」
ごめんじゃないよ、って思ったのも束の間、舐められたところから体が熱くなる。
毒でも盛られたのか、体が沸騰する様に熱い。
とっさに手を握り、心を覗こうと手を伸ばすも、その手は彼に触れることなく意識とともにゆっくり下がっていった。
「やべ、眷属にしちゃったよ」
ホントに処女だったか、と呟くと、彼女を抱きかかえ、どこかへと飛び去っていった。
その姿は誰も見ることはなかった。
あとに残された自転車は無残に転がっていた。
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