~chapter1~

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「あ、え、うんありがとう、怪我はないよ」 といいながらさりげなく自転車をどかしてくれる。 「大丈夫?立てる?」 そういってその人は手を出してくる。 「大丈夫です」 そういってその差し出された手を取らずに1人で立とうとするも、足が痛くて立てない。 「男の手触るのもイヤかもしれないけど、ほら」 もう一度手を私の目の前に持ってくる。 私は何も男の手だから触りたくないのではない。 「あ、いや、ホントに大丈夫なんで…」 痛みを我慢して立つものの、足が痛くて上手く立っていられなかった。
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