~chapter1~

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ふらっとした瞬間、その男は私の体を支えるために抱き抱えるような姿勢をとる。 『この子、強情だなぁ…。でもかわいいし、処女だと思うし…。これはなんとかして手に入れたいなぁ…』 心が入ってくる。 「え!か、か、かわ……」 が、想像とあまりに違う評価に思わず声をあげる。 「??今俺いったっけ…」 そう、私は人に触れるとその人の心が読めてしまうのだ。 「すいません、失礼しま…」 そう言って足を引きずると手足から滲んでいた血が露わになる。 それをみた目の前の男は、こともあろうに。 「何するんですか!!!?」 ペロリと血を舐めていた。
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